2018/07/29

第1回心つなぐ講座

S__12206323.jpg

連日の酷暑で熱中症に注意が必要な7月末、第1回 「心つなぐ講座」 が開催されました。

この講座は自立支援事業所や青少年居場所事業の現場スタッフさんを対象に、ボードゲームを用いたコミュ二ケーションを現場でどう生かしていくか、日頃の悩みや情報交流の場として企画されました。

原案を書き始めたのが2017年10月頃で、実施するのに10ヶ月もかかり、地震などの影響も加わってなかなか実現出来ませんでした。

参加者は地域活動支援センター施設長のMさんと、会場である総持寺いのち・愛・ゆめセンター職員のKさんのお2人でした。

参加者が揃うまでの間、 「キャプテン・リノ」 がお出迎えです。

S__12206327.jpg

揃ったところで、講義 スタート。

第1回の講義はClockwise Osaka(CwO)の成り立ちや活動理念、社会問題になっている様々なハラスメントについて、どのように考えているか。
その問題の裏にある孤独感に向けてボードゲームが解決手段のひとつであることなどを中心とした内容でした。

自己紹介も含めて約30分程お話したのち ゲーム実践 です。

初心者鉄板 「ブロックス」 です。

S__12206322.jpg

このゲームは、私達が一番リピートして遊んだゲームです。
4色のブロックが目に優しく、少し体調が良くないなーと思う時に静かに遊ぶと少しずつ気分が上がってくるのを感じます。

IMG_20180728_103559_resized_20180729_112309595.jpg

脳科学の分野では前頭葉の血流が良くなるというお話を聞く事もあり、遊びながらなるほどそんな感じがするなぁと思うのです。

参加者のお2人も日頃の事は忘れてゲームに没頭されていました。

「ハゲタカのえじき」

hagetaka.jpg

盛り上がり系の代表的な作品ですね。
「あ、これは入札するのね?」とお話しながらワイワイ遊べました。

休憩を挟んで グループワーク です。

テーマは
(1)ゲームの感想
(2)日頃の活動の中での悩み
(3)私たちの活動への印象
の3つです。

(1)遊んでみた感想は「楽しかった!ブロックス欲しいです!」や「初対面の人なのにすぐ打ち解けられる。 これなら色々な場面でも活用出来そう!」と 大好評でした。

(2)日頃の悩みはやはり、当事者とのコミュニケーションの難しさを中心に、発達障がいなどの個々の特性にどうアプローチしていくか?
精神疾患当事者との関わりの中で、その人に寄り添いながらも社会のルールをいかにして伝えていけば良いのか?など具体的な事例を交えながら話し込む時間になりました。

(3)この活動への印象は、入念に企画された活動であり、準備期間を含め大変な苦労があったと思うが、「自分達でやってみよう」という主体性がある事を感じる。

とお話して下さいました。

そうです。

CwOは精神疾患当事者が0から始めた活動です。
常に体調に気を配りながら、話し合いを入念に、一歩一歩積み重ねてきました。
その中では、意見がすれ違う事や、上手く進まない時もあります。

講義でも話をしたように、何よりも難しいのが、コミュニケーションです。
しかも病気というハードルが常にあるため何か一つの事を決めるだけでも、大きなエネルギーが必要となります。

でも、そうして命を削りながら続けて行こうとするのは、日頃社会の支援を受けながら暮らしている私達が、「支援されるだけの存在ではない」 という事を伝えたいから。

今の社会のシステムでは、当事者は心を閉ざさざる得ません。
狭くて苦しい選択肢の中でもがく私達のありのままのメッセージを「支援者」に届けたい。
そんな思いが今の「自分達にしか出来ない活動」を模索する原動力となっています。

結局、1時間半のグループワークは大変内容の濃いものとなり予想以上の深まりを感じました。
「今日はじめて会った人と、こんな話ができるなんて・・・」とつぶやく参加者。
それは、各々が日々仕事や生活に真摯に向き合っている人同士の出会いの瞬間です。

ボードゲームはその人のありのままを引き出す魔法のツールです。
その事を感じて頂けたことが私達の喜びであり、そんな出会いの場に立ち会える事ができるたびに「やって良かった。」という言いようのない幸福感を感じています。

S__12206321.jpg
※クリックで拡大

S__12206320.jpg
※クリックで拡大

最後のもうひと遊びでは 「HANDS」 でパッと明るく!

S__12206319.jpg

元気になって、また現場に還っていけますようにと願いを込めて。

次回「心つなぐ講座」の講義テーマは「子育てとボードゲーム」。
9月15日を予定しています。